文字ツールと文字マスクツールの基本操作

作成:2007/06/28
改訂:YYYY/MM/DD
対応Photoshopバージョン:CS3




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ここではPhotoshopの文字ツールと文字マスクツールの基本操作を実習しながら紹介します。


もくじ

文字ツール、文字マスクツールとは?
文字ツールは、画像に文字を入力するために使われます。
文字ツールで作成された文字は、「テキストレイヤー」と呼ばれる特殊なレイヤーに格納されます。テキストレイヤーの文字は確定後に再編集することができ、通常の画像レイヤーと同じようにレイヤースタイルを適用することもできます。

一方、文字マスクツールは、文字の形をした選択範囲を作成します。こちらは選択ツールと同様の扱いとなり、テキストレイヤーは作成できませんし、確定後の再編集もできません。

文字ツールの使用

  1. Photoshopを起動します。今回は200×200pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。



  2. ツールボックスから文字ツール()を選択します。


  3. 画像の上をクリックしてから、文字を入力します。フォント(文字の書体)やその大きさはオプションバー(メニューバーの直下にあります)で指定できます。この例ではImpactの72pointを使用しています。







    ヒント:Photoshopで使えるフォントは次のとおりです。

    ・システム(OS)にインストールされているフォント
    ・Windows:Program Files¥Common Files¥Adobe¥Fontsのファイル
    ・MacOSX:ライブラリ/Application Support/Adobe/Fonts のファイル



    さらにヒント:文字ツール使用時のオプションバーは、左から次のようになっています


    テキストの向きを変更=文字の縦横を切り替え
    フォント=文字の種類
    フォントスタイル=太字など(フォントによって異なります)
    フォントサイズ=文字の大きさ
    アンチエイリアスの種類を設定=文字周辺のぼかし設定、小さな文字のときは「シャープ」や「なし」にすると文字がはっきりしてきます。



  4. 入力を確定させるには、Enterキーを押すか、オプションバーの「○」をクリックします。
    解除するにはEscキーを押すか、オプションバーの「×」をクリックします。



  5. 位置が気に入らない場合は、移動ツール()で適当な位置に移動させてください。


  6. レイヤーパレットを見ると、入力した文字列と同じ名前のテキストレイヤーができています。


  7. [レイヤー]→「レイヤースタイル」→[ドロップシャドウ...]を選択して、そのまま[OK]ボタンをクリックします。


    文字に影ができます。


  8. レイヤーパレットでテキストレイヤーの「T」マークの部分をダブルクリックします。
    文字が再編集可能になりますので、適当に編集してください。



  9. 文字が編集されても、自動的にドロップシャドウ効果が反映されてます。



  10. では、このテキストレイヤーを確定させてから、[フィルタ]メニューから任意のフィルタを選んでみてください。この例では[フィルタ]→[変形]→[極座標...]を選択しました。
    次のような警告が表示されるはずです。
    これは、そのフィルタがテキストレイヤーには適用できないことを示しています。



  11. [OK]で実行します。
    この操作によって「文字」は「文字のかたちをした画像」に変化します。
    レイヤーパレットのテキストレイヤーのサムネールから「T」マークが消え、画像レイヤーとなっています(ドロップシャドウ効果はそのまま残ります)。






    ヒント:あらかじめラスタライズするには、[レイヤー]→[ラスタライズ]→[テキスト]を選択します。



文字マスクツールの使用

  1. Photoshopを起動し、200×200pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。



  2. ツールボックスから文字マスクツール()を選択します。


  3. 画像の適当な部分をクリックして文字列を入力します。このとき、画像全体がうす赤色で塗りつぶされたような状態となりますが、これは文字列を確定させるとなくなります。



  4. 入力できたら確定させます。文字は入力されず、選択範囲ができただけです。


    レイヤーパレットをみても、テキストレイヤーはできていません。



    ヒント:確定後は、各種の選択ツールで文字マスクの位置を移動できます。



ワープテキストツール

ワープテキストツールを使うと、文字列を変わった形に変形できます。

  1. Photoshopを起動し、200×200pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。



  2. 文字ツールで任意の文字列を入力します。



  3. 文字列をドラッグ(またはダブルクリック)して選択してから、オプションバーにある「ワープテキストを作成」ボタン()をクリックします。



  4. ダイアログボックスが表示されます。「スタイル」にお好きな形を選んで、[OK]ボタンをクリックしてください。



  5. Enterキーで確定します。



  6. ワープテキストツールで変形された文字列は、変形されたままで再編集可能です。
    レイヤーパレットでテキストレイヤーをアクティブにしてためしてみてください。




  7. ヒント:文字マスクツールでも、確定前であれば同様にワープテキストを適用できます。



パス上への文字列配置
ベクトルシェイプなどで作成されるパスに沿って文字を入力することができます。
  1. Photoshopを起動し、400×400pixcel、72pixcel/inchで新規ファイルを作成します。



  2. 「楕円形ツール」(長方形ツールと一緒のグループにあります)()を選択し、適当な大きさで円を描きます。



  3. 文字ツール()を選択します。描いた円の線上をクリックすると、その位置にカーソルが現れます(パスに沿うと、カーソルの形が「」のように変化します)。



  4. 文字を入力します。図形に沿って入力されていきます。



  5. この文字列を、図形の内側に入れてみましょう。
    入力した文字列を選択します。



  6. [編集]メニューの[パスを変形]から[垂直方向に反転]を選択します。



  7. この状態では、黒い円形のあるシェイプレイヤーに隠れて文字がみえないので、レイヤーパレットで「シェイプ1」レイヤーの目玉マークをクリックして、非表示にします(消去してもかまいません)。



  8. 文字が描かれています。



  9. パスパレットをみてみると、この文字列が「パス文字」として管理されているのがわかります。




段落の操作

  1. まずは文字パレットの操作をしてみます。
    Photoshopを起動し、適当に文字を複数行、入力します。



  2. ドックにある文字パレット()をクリックして開きます。
    このパレットでは文字の行間や幅などを微調整できます。ここでは「行送り」(通常、「自動」)を小さくしてみます。



  3. 行間が詰まりました。



  4. 今度は、段落設定を行ってみます。四角形ツール()でパスを描き、「シェイプ1」を非表示にします。
    その中を文字ツールでクリックして少し長い文字列を入力します(自動的に改行されます)。




  5. ドックにある段落パレット()をクリックして開きます。
    ここでは「テキストの右揃え」をクリックしてみます。



  6. 文字はシェイプ内で右寄せになります。





★今回のまとめ★
文字ツールは文字の入力、文字マスクツールは文字の形状の選択範囲を作成するツールです。
今回は次のような基本操作を実習しました。





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