ブラシの基本操作

作成:2007/07/12
改訂:YYYY/MM/DD
対応Photoshopバージョン:CS3




Photoshop講座へ戻る ホームページへ戻る

ここではPhotoshopでのブラシツールについて、実習を交えて紹介します。


もくじ

ブラシの基本操作

  1. Photoshopを起動します。

  2. 新規ファイルを作成します。ここでは、200×200ピクセル、72dpiのファイルを作成しました。



  3. ツールボックスから、ブラシツール()を選択します。


  4. ドックからブラシパレットを開きます(表示されない場合は、[ウィンドウ]メニューから[ブラシ]を選択します。



  5. 「ブラシプリセット」のリストから、適当なものを選択して、画面上をドラッグします。


    画面に線が現れます。


  6. ブラシのオプションを操作してみましょう。
    ブラシパレットで「先端のシェイプ」を選択します。「間隔」のオプションに「150」をセットして描画してみます。



    一定間隔の空白をおいて、線が引かれます(今回は点線のようになりました)。


    ヒント:ブラシのオプションは数多くあります。以下の項目を参考にいろいろ試してみてください。筆圧感知機能を持つタブレットをお使いの場合、これらのオプションをフルに活用できます。

    ・ブラシ先端のシェイプ
    ブラシの直径や真円率を変更できます。

    ・シェイプ
    ブラシの形状を変化させます。ジッターを操作すると、そのブラシの形状内で大きさなどがランダムに変化します。

    ・散布
    ブラシを利用したとき、そのシェイプが描画範囲にばらまかれるようになります。

    ・テクスチャ
    ブラシにテクスチャパターンを適用し、模様ができます。

    ・デュアルブラシ
    指定するとブラシを同時に2本使ったイメージになります。

    ・カラー
    ジッターを指定すると、描画したときにカラーが変化するようになります。

    ・その他
    ツールバーでの指定内で、不透明度などを変化させます。

    ・ノイズ
    描画時、少しランダムな描画になります。

    ・ウェットエッジ
    にじんだような効果がでます。

    ・エアブラシ
    エアブラシのような効果を与えます。

    ・滑らかさ
    カーブが滑らかになります。

    ・テクスチャの保護
    テクスチャが適用されたブラシに、同じテクスチャパターンを適用するときに使います。





ブラシの追加

Photoshopにはオプションで、様々な形状のブラシがあらかじめセットとして用意されています。
これらを読み込んで、効果として利用してみます。

  1. Photoshopを起動して、既存のファイルを開きます(新規ファイルを作成してもかまいません)。


  2. ブラシツール()を選択し、ブラシパレットの右上にある、小さな三角マークをクリックして、メニューを表示させます。



  3. メニューのリストから、「カスタムブラシ」を選択し、[追加]ボタンをクリックします。





  4. ブラシパレットの「ブラシプリセット」のリストから、下のほうにある「星のきらめき(小)」ブラシを選択します。



  5. 描画色を白色にしてから、画像の適当な位置でクリックします。



    ヒント:ブラシパレットのメニューで[初期設定に戻す...]を選択すると、設定はインストール時の状態に戻ります。

    (注意)ブラシのオプションを変更している場合は、あらかじめ、[ブラシを保存...]d現在の設定をバックアップしておかれることをお勧めします。



カスタムブラシの定義

ブラシは適当な画像から簡単な操作で、ユーザー独自のものを作ることができます。

  1. Photoshopを起動します。

  2. 適当な画像を描きます。カラーでもかまいません(あとで自動的にグレースケールになります)が、ここでは白黒で作成しました(白色の部分はブラシになったとき、ヌケになります)。



  3. [編集]メニューの[ブラシの定義...]を選択します。
    ダイアログボックスが表示されます。ここでは名前を「テストブラシ」としておきます。



  4. あらたにファイルを作成して、ブラシツール()を選択します。
    ブラシのプリセットに追加された「テストブラシ」が存在するはずです。



  5. 適当な描画色を選んで、ブラシを使ってみます。



  6. 定義されたブラシを含めて、現在の設定を保存しておくには、ブラシパレットのメニューから[ブラシを保存...]を選択します。ブラシは拡張子「.abr」のファイルとして保存できます。




    ヒント:保存されたブラシファイルは、ブラシパレットのメニューから「ブラシファイルを読み込む...」で他のPhotoshopユーザーともやりとりできます。



ブラシのプリセット

新規のブラシを定義して、ブラシのプリセットを設定する操作を実行してみます。

  1. Photoshopを起動します。

  2. ブラシにするために適当な画像を描きます。ここでは、カスタムシェイプツール()で、「自然」シェイプを追加して、その中から葉っぱのイメージ(葉2)を選んで描画しました。
    なお、カスタムシェイプ画像の上で右クリックして選択することも可能です。



  3. [編集]メニューの[ブラシの定義...]を選択します。ここでは名前を「かえで」としました。
    (注意)シェイプがアクティブな状態だと、このコマンドを選択できません。この場合はいったん、レイヤーパレットで「背景」レイヤーをクリックしてから[ブラシの定義...]を選択してください。




  4. ブラシツール()を選択して、「ブラシ先端のシェイプ」で、間隔に「120」を指定します。



  5. 「シェイプ」のサイズのジッターに「50」を指定します。



  6. 「散布」の散布に「130」を指定します。



  7. 「カラー」で描画色・背景色のジッターに「25」、コントロールに「フェード」、色相のジッターに「20」、彩度のジッターに「40」、明るさのジッターに「40」を指定します。



  8. ブラシパレットの右下にある、「新規ブラシを作成」ボタンをクリックして、名前をつけて保存します。ここでは「かえで2」としました。
    この操作でここまでの設定が、先の「かえで」とは別のプリセットのブラシとして記録されます。





  9. 新しく練習用の画像を用意し、適当な描画色を選んで、定義されたブラシで描画してみます(ここでは赤色を選択しました)。
    ランダムにサイズや色が変化するのがわかります。



ヒストリーブラシの使用

ブラシツールに似たツールに「ヒストリーブラシ」と「アートヒストリーブラシ」があります。
どちらもある時点のヒストリーをもとに画像を描画できます。

  1. Photoshopを起動します。


  2. 練習用に適当な画像を描きます。写真画像のほうが効果がわかりやすいでしょう。



  3. [イメージ]メニューの[モード]で、[グレースケール]を選択し、画像を白黒にします。
    「カラー情報を破棄しますか?」のメッセージが表示された場合は、[破棄]で続行します。






  4. [イメージ]メニューの[モード]から、[RGBカラー]を選択します。
    ただし、いったん破棄したカラー情報はこの操作では取り戻せません。



  5. ドックからヒストリーパレットを開き、リスト内の「開く」(ファイルを開いた時点)でパレット左端の□(ヒストリーブラシのソースを設定)をクリックして、ヒストリーブラシのマークを入れます。



  6. ツールボックスからヒストリーブラシ()を選択し、画像の上をドラッグしてみます。
    ファイルを開いた時点の色がブラシの操作に応じて出てきます。



    ヒント:アートヒストリーブラシ()は、使い方はヒストリーブラシと同じですが、ストロークにスタイルを適用して独特のタッチが演出できます。

    アートヒストリーブラシのスタイルオプション(オプションバーにあります)

    アートヒストリーブラシ(スタイル:「しっかり(短く)」)を適用した例



★今回のまとめ★
Photoshopには、ブラシツールに強力なオプションが用意されています。
今回は次の内容を学習しました。





Photoshop講座へ戻る ホームページへ戻る

www.fmod.jp