クローム金属
作成:03.10.1997
改訂:01.01.1999
「彫刻」に続いて、チャンネルでかなり複雑な工程を踏みます。
- 材料 特になし
- 道具 Adobe Photoshop
- 新規ファイルの作成
今回はPhotoshopで100×100ピクセル、72dpiのファイルを新規作成しました。
- 文字の入力
文字マスクツールで文字を入力します。ここではHelvetica
Blackの120ポイントを使用しています。
この効果は小さなフォントだとエッジがうまく出ないので、小さな文字が欲しいときでも大きく作って、完成後に縮小するようにしてください。
- 選択範囲の保存
[選択範囲]メニューから[選択範囲の保存]を選んで、#4チャンネルに文字を記録します。
*Photoshop5.0以上では、「アルファチャンネル1」となり、以降同様に「アルファチャンネルn(nは数字)」という名称で追加されていきます。
- チャンネルのコピー3回
「#4」チャンネルをアクティブにします。
チャンネル・パレットのメニュー(右上の三角マーク)から「チャンネルの複製」を選択して「#4」チャンネルを複製し、「#5」チャンネルを作成します。
更に同じ操作を行い、「#6」、「#7」チャンネルも作成します。
- エッジの拡張
今度は「#5」チャンネルをアクティブにします。
[選択範囲]メニュー[選択範囲の読み込み]で「#5」(つまり自身)を選びます。
描画色を白にして、[編集]メニューの[境界線を描く]で「4ピクセル、中央」を選択します。これが最終的に文字のエッジになります。
[選択範囲]メニューの[選択範囲の解除]で選択範囲は解除しておいてください。

- エッジの作成(1)
次に「#6」チャンネルをアクティブにします。
[フィルタ]メニューの[その他]から[スクロール]を選択します。今回は右、左それぞれ1ピクセルを適用しました。
- エッジの作成(2)
「#7」チャンネルをアクティブにします。
[フィルタ]メニューの[その他]から[スクロール]を選択します。右、左それぞれ-1ピクセル(さっきとは逆方向)を適用します。
- 2つのエッジチャンネルにぼかしを加える
「#6」、「#7」チャンネルそれぞれに、[フィルタ]メニューの[ぼかし]から[ガウス]を半径2ピクセルで適用します。
これによって、「#6」が下側、「#7」が上側のエッジになります。
こちらは「#6」チャンネルです。
「#7」チャンネルです。
- エッジを取り出す
エッジを取り出すため、[イメージ]メニューの[演算]を選択します。
ダイアログボックスで、元画像の一方に「#6」、もう一方に「#7」チャンネルを選択し、方法に「差の絶対値」、結果が新規チャンネルになるようにしてOKボタンをクリックします。
- エッジを反転
「#8」チャンネルができて、これがアクティブになります。
まず[イメージ]メニューの[色調補正]で[階調の反転]を適用します。
- レベルを補正
更に[イメージ]メニューの[色調補正]で[自動レベル調整]を選択します。「#8」チャンネルは左の図のようになっているはずです。
- 雲模様フィルタ適用
描画色を黒にして、「#8」チャンネルに[フィルタ]メニューの[描画]から[雲模様2]を適用します。
- トーンカーブ調節
[イメージ]メニューの[色調補正]から[トーンカーブ]を選択します。これは写真で言うところのネガとポジのバランスを示すもので、右下がりの線にするとネガができます。
今回はこのカーブを複数にすることで一部をネガ、一部をポジにします。これによって反射面が強調されます。プレビューを確認しながら適当にカーブを作りますが、2つから3つのコブが必要だと思います。
- チャンネルからコピー
「#8」チャンネルを表示したままの状態で、[選択範囲]メニューから[選択範囲の読み込み]を選び、「#5」を読み込みます。
[編集]メニューから[コピー]を選びます。
- やっとRGBへ
選択範囲は解除せず、RGBチャンネルに戻り、[編集]メニューから[ペースト]を選びます。
- エッジの選択範囲を取り出し
仕上げの操作として、[選択範囲]メニューから[選択範囲の読み込み]を選び、まず「#5」を読み込みます。
次に「現在の選択範囲から削除」オプションを指定して「#4」を読み込みます。
- エッジの仕上げ
[イメージ]メニューの[色調補正]から[階調の反転]を選択してエッジを描きます。
できあがり

この手順にはアクションファイルを添付しておりません。
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